■ 2002.6月読書記録

 6/2 『閣下とマのつくトサ日記!?』[喬林知/角川ビーンズ文庫]

 お馬鹿なギャグ満載の「マのつく」シリーズ(公式には「マルま」になったらしいけど、こっちで馴染んじゃったので)5冊目。今回は番外編で、毎回表紙に顔を出してるくせに本編では全くといっていいほど活躍してない&出番も少ない(←酷い言い草だけど、事実だし)ユーリの教育係・ギュンターが主役。……と思わせておいて、実は前魔王の息子3人が中心の小話で構成された短編集。やはり報われないヤツだ、ギュンター(笑)

 個人的には、長兄・グウェンダル&マッドマジカリスト・アニシナの話が一番うけました。微妙に苦労性なうえに運の悪い長兄。まぁ、私は彼のそういうところが好きなんで、とりあえず頑張れ、と言っておく(笑) 次兄・コンラッドの話は、彼がユーリ(になる)の魂を持って地球に訪れたときのもの。やっぱりユーリはあの人の魂が元だったのね、とかいろいろ判明したり。このあと、どこをどう巡ってユーリが生まれるのかは、またフォローがあるのかな。三男坊の話は……クマハチが極悪なまでにかわいかったです。はい。あれ、長兄がみたらしばらく固まってそうだなー。しかし、前から時々思ってはいたけれど、さり気にカッコいいかもしれない。三男坊……

 さて、次巻もまた笑える話を期待しつつ。作者様には、あまり思い詰めないで休養もしっかりと取っていただきたいものです(いえ、前巻から結構なスランプに陥っておられるようなので)

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