2016.11.10

『ちどり亭にようこそ~京都の小さなお弁当屋さん~』[十三湊/メディアワークス文庫]

 書店店頭で見かけてなんとなく購入した一冊。ここしばらく流行してるのかよく見るジャンル・お店もの(というのか?) 京都市内で仕出し弁当屋「ちどり亭」を営業しているいいところのお嬢さん・花柚さんと「ぼく」ことアルバイトの大学生・彗が出会う、料理やらお弁当の発注やらに絡んだ日常とそれぞれの恋の物語。

 京都舞台でメイン級の人物に地元出身の人多数なのに京都弁が全く出てこないのはこれ如何に。まあ、旧家のめんどうくさいあれこれとか表現するためにあったほうが便利かなーぐらいで、京都が舞台である必要が感じられないし……などと思いつつ。こじんまりとまとまったお話は読みやすかったですし、恋愛話は花柚さんも「ぼく」も、(特に花柚さんは年単位で……)いろいろあったものの、最後はそれぞれのお相手とうまくいきそうな感じで終わってるのにもほっとしました。
 いろいろと考えてきちんと作られているお弁当が、お値段が高めでもちょっと食べてみたいなーと思えたのも○。

 1冊で話がまとまってるので続編はなくてもいいけど、失踪したお兄ちゃんのお話とかスピンオフで読んでみたい気がします。

作品名 : ちどり亭にようこそ~京都の小さなお弁当屋さん~ 【 amazon , BOOKWALKER , honto
著者名 : 十三湊
出版社 : メディアワークス文庫(KADOKAWA)
ISBN  : 978-4-04-892274-6
発行日 : 2016.07.23

2016.08.22

ふと気がつけば…

前に更新してから半年近く経過してる!と愕然とした今日この頃。
更新こそしてませんが本読んだりゲームしたりFGO(ソシャゲ)で一喜一憂したりと相変わらずぐーたらと生活してます。
……まあ、さすがにぐーたらしすぎなんで、ちまちまサイトの更新もやっていくようにしたいなあと思いつつ。
とりあえず感想書くとしてどの本から行くべきか(書いてない本が多くなりすぎて手がつけられない悪循環)

2016.03.29

『洋食屋じゃぽんの料理帖 ソップからはじまるフル・コウス』[左京潤/富士見L文庫]

 富士見ファンタジア文庫で「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」シリーズを刊行されていた作者さんの新作。ねぎしさんのイラスト効果もあって手にとってみました。

 時は明治、文明開化の世。身内を亡くし、維新前から続く家業の料理屋を従兄に乗っ取られた少女・柚子が、従兄を見返し「人を幸せにする料理」を拵える料理人になるために奮闘する、というのがざっくりしたあらすじ。
 さっくりと読めてなかなか面白かったです。あと、こういう料理を絡めた作品は流行っているせいかよく見かけますが、もともと柚子が日本料理を学んできたという設定もあって西洋料理そのままではなくちょっとアレンジしてあったり見慣れた料理でもちゃんと美味しそうな描写だったりするのが良いな、と。
 登場人物としては、ときに苦境に苦しみ失敗に落ち込んでも、また立ち上がって自分にできる最高の料理を作ろうとする健気な柚子は応援したくなるヒロイン。そんな彼女の周囲にいるのは、柚子が仇敵と嫌っている従兄の俊輔、ひょんなことから面倒を見ることになった記憶喪失の青年・周、亡き兄の旧友・朔馬、料理の縁で繋がった八坂院兄弟などなどタイプの異なる良い男が揃っていて、それぞれの立場から彼女の料理道に関わってくるのが、作者さんの言葉を借りれば「ちょっぴり昔の少女漫画風味」で実に楽しい。正体というか設定については隠す気ないだろうな勢いで情報が開示された一応メインヒーロー兼柚子のアドバイザー的立ち位置にいる周は、次巻以降で失われた記憶と抱える事情が徐々に明きらかになっていくんだと思いますが、この設定だと最後はどうなるんだろう……年齢的に実は○○とか▲▲とかいうのは難しい気がするしなあ。あと、ちょこちょこ描かれる描写から読者的にはわりとすぐおや?となる俊輔さん。柚子の父兄の死にも絡んできそうな、彼が内に秘めているものも気になるところです。

 さて、実家の料理屋を心ならずも後にし、縁あって任された洋食屋「じゃぽん」で働くことになった柚子。彼女の奮闘がまた近いうちに読めますように。

作品名 : 洋食屋じゃぽんの料理帖 ソップからはじまるフル・コウス 【 amazon
著者名 : 左京潤
出版社 : 富士見L文庫(KADOKAWA)
ISBN  : 978-4-04-070854-6
発行日 : 2016.3

2016.02.04

『営繕かるかや怪異譚』[小野不由美/KADOKAWA]

 只今公開中のホラー映画『残穢』の原作者つながりで本棚から引っ張り出してきました。小野不由美さんの「家」に関わる怪異の話。雑誌『幽』の連載6編をまとめたものということです。

 映画化された残穢の他にもゴーストハントや屍鬼等、面白いホラー作品を多数出されている小野さんですが、この作品は同じ怪異を扱った話ではあるものの、それ等とは雰囲気が違う作品でした。この作品で怪異を解決する役割を担っている尾端氏が営繕屋として繕い方を心得ている故、でしょうか。怪異を悪いものとして祓うのではなく、状況によって共生したり受け流したりといった方向で上手く収めていくので、全体的に優しい印象が残ります。それだけではなく、完全に消えたわけではない「疵」に、時に微かな怖さや物悲しさが残るのもまた良し。ちなみに個人的には「奥庭より」と「雨の鈴」が好きです。

 雑誌の方では連載が続いているようなので、今から単行本化が楽しみです。

作品名 : 営繕かるかや怪異譚 【 amazon
著者名 : 小野不由美
出版社 : KADOKAWA
ISBN  : 978-4-04-102417-1
発行日 : 2014.12

2016.01.09

2016年、はじまってました。

もう年が明けて9日も経ってるとか信じられない……ともあれ、いまさらですが明けましておめでとうございます。
ふと振り返ってみれば、去年は片手で足りるだけしか更新してないという事実に愕然としたので、今年は月一ぐらい更新を目標にしつつマイペースにやっていこうと思います。……去年も似たようなことを言ってた気がしますな←
そんなこんなで、今年もよろしくお願いいたします。


CopyRight©2000-2016. haduki aki. All rights reserved. Powered by WordPressRSS2.0ATOM