■ 2005.1月読書記録

 1/1 『銃姫3 ~two and is one~』[高殿円/MF文庫J] →【bk1

 神によって封じられた魔法を銃を介することで行使する術を編み出した世界で、強大な力を持つ魔法銃「銃姫」を追う3人の少年少女たちの物語、第3巻。

 とりあえず、前巻のラストから予想していた展開とはだいぶ違っていたため、ちょっと「あれ?」と首をひねったりしつつ読み始め。内容としては、前後編の前編ということもあってか、設定の匂わせやら次の展開への前振りやらなにやらが多かった印象。加えてラストでアンとセドリックがそれぞれのっぴきならない状況に追い込まれてしまったこともあり、この後の展開がとても気になるところ。あ、「爆乳と銀縁の〈決闘〉」(by作者サイト)も楽しみです。

 ややネタバレ気味な疑問。反転させます。[「遠征王」シリーズでちらりと名前が出たジャンヌ=コッダが登場。偶然同名なだけの他人という可能性も0ではないけれど、普通に考えるならやはり同一世界ってことになるのでしょうね。その場合、文明のレベル差を考えると、この世界は1度はリセットされるってことなのかなぁ……?]

 1/2 『やがてマのつく歌になる!』[喬林知/角川ビーンズ文庫] →【bk1

 小市民的正義感の持ち主にしてへなちょこ魔王ユーリが頑張る「まるマ」シリーズ13冊目(本編11冊目)

 面白くないわけではないのだけれど、そろそろ風呂敷を広げるだけじゃなくて伏線の回収もはじめてほしいなぁ、と思ったり思わなかったり。そうじゃないと、細かい部分を忘れてきてしまってるのですが……もしかして、私だけ?(凹)
 愚痴はさておき、内容は地球では勝利兄がとにかく目を引きましたが(笑) あちら側でもサラと聖砂国国王との関係や彼の本性が明らかになったりと微妙に話は進んでます。そして、ラストの次男の一言で新たな謎を呼び込みつつ以下次巻。期待しつつ待ちたいと思いますが……本当にそろそろ謎をばら撒くだけじゃなくて、一部でもいいから回収を(以下略)

 独り言。それにしても、「お嬢様とは仮の姿!」がここまで密接に本編に絡んでくるとは思わなかったな……。

 1/4 『星界の戦旗IV 軋む時空』[森岡浩之/ハヤカワ文庫JA] →【bk1

 「星界の戦旗」シリーズ、4年弱ぶりの新刊……のわりに、なんかあんまり待ってた自覚がない……慣れすぎ?

 前巻は番外編的な様相でしたが、今回は本筋に戻って帝国と〈三カ国連合〉の戦争が中心。ついでに、今回の話から局地的な戦闘だけではなく外交上のやりとりなどの描写も増量されてます。そのあおりでか、ジントとラフィールの出番がこれまでと比べて減少してるのが個人的にとても寂しかったですが。まぁ、まだまだ彼らは下っ端だから大局的な話になると出番が減るのも仕方がないと納得はできるんですけどね……。次巻以降では、かつてのようにとは言わないけれど、もう少し出番と楽しい掛け合いが増えれば嬉しいなぁ。勿論、ドゥサーニュ殿下やスポール提督やビボース兄弟といった既存のキャラ、本格参戦したラフィールの弟君に今回登場した新キャラたちも同様。

 あちこちで引きが強烈らしいという情報を仕入れていたため、実際のそれを読んだときにちょっと拍子抜けしてしまったり。もっとエゲツナイ事態を想像していたのですが、わりと普通というか展開的にごく真っ当というかそんな印象。ともあれ、帝国が今回の事態にどう対処するのか、楽しみです。……続きが、今回こそは早く出るといいですねぇ(苦笑)

 1/8 『蒼穹のファフナー』[冲方丁/電撃文庫] →【bk1

 冲方氏の新作は、製作スタッフとして参加されていた(後半は脚本も手がけていらしたそうです)同名アニメのノベライズ。ちなみに私、アニメのほうは未見。……いや、見ようと思ってビデオに録画していたんですけどね。うっかり見る前に別番組を録画してしまって(←間抜け) 仕方がないからそのうちまとめてレンタルして見ようと思いつつ今に至る、という状態。

 そんなわけで、前知識ほぼゼロで読み始め。今回の話は、主人公の一騎たちが地球外生命体の侵略と戦い始めて数ヵ月後から始まり、そのあと一騎の夢という形で偽りの平和が崩れ敵との交戦が開始された当初を振り返り、最後はまた現在に時間を戻して変わってしまった現状を思い知らされる、という展開。多分、アニメで中盤ぐらいの話に初回~第4回ぐらいまでを回想で挟んだという感じなんでしょうかね。
 感想としては、さすがの一言。アニメ版をどれぐらい忠実に再現してるのかは分かりませんが、随所でウブカタ節がばっちり効いていて面白かったです。特に印象に残ったのはやはり一騎の初陣。フェストゥム(敵の名称)の厭らしい心理攻撃やら、ファフナー(主人公たちの乗るロボット)に乗ることで自己の暗い部分を攻撃衝動に変えて相手に叩きつける様やら。それ以外もなかなか陰惨な内容で、アニメでこれそのままやってたら結構凄いよなぁと思いました。
 登場人物では、とにかく蔵前さんが格好良かった。あと、メイン登場人物は、底が知れないというかつかみどころがないながらも友人を思いやってる風情の総士や、ある事件がきっかけで「味方殺し」の異名を持つまでに変わってしまった甲洋、生まれつき病弱で内気な健気系少女の翔子、戦時体制の中でもかつての日々を胸に抱き続ける真矢など、それぞれ良い味出していたと思います。主人公の一騎は、「ああ、主人公だねぇ」という印象。戦闘を除いた彼がらみの場面では、最後の海岸での場面が一番良かったですね(ちなみに次点は翔子と一緒に帰宅してる場面)

 話としては一区切りついているので1冊完結でもおかしくないのですが、果たして続刊は発売されるのでしょうか。つーか、発売されてくれないと[翔子がどういう状況で死んだか]分からないのが、個人的にとても困るのですが。だいぶ狙ってるような気もするけれど、それを差し引いてもかわいくて良いキャラなのにー。どうしてそうなったかが気になるー。うーん、今出てる分だけでもDVDレンタルしてくるか?

 1/10 『GOSICK IV -ゴシック・愚者を代弁せよ-』[桜庭一樹/富士見ミステリー文庫] →【bk1

 西欧の小国に留学した少年と留学先の学園に住む奇妙な少女の交流と、彼らの遭遇する事件を描いたシリーズ第4巻。
 今回の話は、一弥とヴィクトリカが在籍する聖マルグリット学園で起こった殺人事件と偶然ヴィクトリカが手にした錬金術師・リヴァイアサンの回顧録の挑戦状を切欠に、約50年前にソヴュールで権勢を誇り、やがて学園の時計塔に姿を消したかの錬金術師の謎に挑む、というもの。トリック自体は(以下略)ですが、今回は雰囲気との融合具合が実に良い感じだと思いました。こういう微妙に怪しげ&胡散臭い雰囲気大好きなので。ついでに印象的だった場面を挙げると、リヴァイアサンを前にしてのヴィクトリカの代弁場面と、リヴァイアサンの回想の最後になりますかね。

 この作品の魅力である一弥とヴィクトリカの微笑ましいばかりのLove関係は今回も健在。加えて、これまではプロローグとエピローグで少し一弥にちょっかいをかけるぐらいの出番しかなかったアブリルも登場回数が増えて存在をあれこれアピールしていたりと、これまでも十分LoveだったのにさらにLove寄せされてます(笑) ……まぁ、一弥本人は天然級のニブさの持ち主のため、ヴィクトリカやアブリルの見せる好意に気がついていないのですけどね。この年頃の男の子って、こんなものなのですかねぇ(苦笑)
 しかし、個人的に今回何より衝撃的だったのは、ヴィクトリカの異母兄でドリル頭がトレードマークのグレヴィール警部が、髪をセットしていないイラストだったかもしれません……こうしてみると普通に美形なんだこの人……。

 それから、2巻の不吉な予言にもあった二人を否応なく巻き込もうとする嵐はひたひたと迫っているようで、これまでの話に比べてどことなく重苦しい面もありました。事情を知らないアブリルの誘いや、そのあと駆け出そうとしたヴィクトリカを止めるグレヴィールや、エピローグの一弥とヴィクトリカの姿が妙に切ないです。まだ時間的余裕はありそうだとはいえ……この先二人がどうなるのかも、気になるところです。

 1/12 『神を喰らう狼』[榎田尤利/講談社X文庫ホワイトハート] →【bk1

美しい海に囲まれた島で育った少年、ボーイ。時折島を訪ねてくる青い瞳に金髪の青年・フェンに会えるのを楽しみに、何も知らずにただ幸せに暮らしていたボーイ。フェンのために生きるのが自らの存在意義であり幸せだと信じていたボーイだが、彼を取り巻く世界は徐々に広がり、そして変わり始め――

 作者の人がBLの人なので回避していたのですが、「このラノ」で紹介されてたり実際に読まれた方の感想もなかなか好感触だったりしたので、気になって購入。
 カタストロフィーで人類が激減し、新たな支配体系が形作られた近未来を舞台にした物語。そして、この『神を喰らう狼』ではクローンを題材にした話が展開されます。

 幕開けはボーイと彼を取り巻くごく限られた小さな世界から。ボーイの生活やフェンの関係、彼と同じ宿命を背負わされているリトルとの交流などが、それこそ触れれば砕けてしまいそうな静けさの中で、崩壊の予兆も感じさせつつ語られています。
 変化のきっかけとなるのはフェンの事故。これをきっかけにボーイを取り巻く世界は大きく広がり、その運命までも流転していくことに。この辺りの展開はまぁ、わりと予想通りというかお約束的というか。しかも、この巻自体が長い物語の序章なため、それなりには面白かったものの結局最後まで(多少山はあっても)淡々と話が進んでいったのはちょっと残念でした。でも、ローズとリトルの手紙には少し涙しましたし、彼が前市長を前に自分の名を名乗るシーンはなかなか格好良いと思いましたが。

 さて、フェンはその名のとおりオーディンを喰い殺すことができるのか。この後の展開が気になるところです。

 1/13 『隻腕のサスラ -神話の子供たち-』[榎田尤利/講談社X文庫ホワイトハート] →【bk1

 『神を喰らう狼』の続編。この巻から「神話の子供たち」というシリーズタイトルが振られています。
 この『隻腕のサスラ』は『神を喰らう狼』の10年後からスタート。主役もフェンではなく、自分にも周囲にも無関心な「亡霊のよう」な少女・サラになっています。

 今回はクローンネタでこそないものの、展開そのものはわりと1巻と同じ印象を受けました。でも、精神的に幼いボーイの一人称で語られた1巻に比べて、アカデミアに通う学生であるサラが主人公であることに加え、語り口も三人称となったことも関係したのか、この世界の背景事情などが1巻以上に詳しく語られたのは良かったです。
 そして、かつてのボーイと同じくサラも否応なく過酷な運命に飲み込まれてしまうことに。ドクター・バイリーも悲しかったけれど、それに増してクロウ……犬大好き人間として、最初で最後の勇気に涙せずにはいられませんでした(涙)

 サラとフェン、二人が出会うことで何が起こるのか。そして、彼らを導く運命とは――様々な謎を含みつつ、物語は本格的に滑り出します。

 1/14 『片翼で飛ぶ鳥 -神話の子供たち-』[榎田尤利/講談社X文庫ホワイトハート] →【bk1

 「神話の子供たち」シリーズ第3巻。今回も中心はサラで、彼女とエリアス、ルアンとディンの一行がシティから逃亡し、フェンと会うためにDエリアを旅する中で、かつての姿を取り戻しつつある平原で力強く生きるラコタ族と出会う、という展開。

 ものすごく端的にまとめるならば、2巻で身も心もボロボロになり、また突然これまで暮らしていた世界とは全く違う世界に来て戸惑うサラが、少し成長する話でした。自分のことや周囲のことを少しずつ考え、自分の足で立ち始めたサラの姿が良い感じ。それにしても、今回彼女はもてすぎだと思いました(笑) エリアスは事情もあるからサラびいきになるのも分からなくもないのだけれど、ホークアイは、ねぇ……勿論彼も、良い人だとは思いましたが。他の人もわりとサラに好意的な人が多い中、一人批判的なことを言ったりするディンが逆に印象的。サラの事情を理解しつつも、同情はせずあくまで自身の役割を果たそうとする彼女は、なかなか格好良い女性ではないかと思いました。

 もう1冊サラが中心となった後、再びフェンリルを中心にした物語が展開されるとのこと。彼らはまだ合流しないのかなども含めて、続きは楽しみ。唯一つ希望を言うならば、できるだけさくさく話を展開させて欲しいです(←結構気が短い人)

 独り言。ここまで一気に読んで、シティの最高権力者・ユージンは普通に外道だなぁと思いました。そして、下手に改心したりせずに、憎たらしいけど是非最後までこのまま突っ走って欲しいなーと思ったり思わなかったり。

 1/16 『新機動戦記ガンダムW外伝 -右手に鎌を左手に君を-』[皆川ゆか/講談社文庫] →【bk1

 「懐かしいタイトルだなぁ。つーか、これを文庫化で復刊するなら運タロも(以下略)」と思いつつ、購入。ゆかさんだしね。売り上げに貢献して少しでも「運タロ」第1部復刊と第3部発売確率が(以下略)

 えーと、この作品のあらすじを簡単にまとめると、特命を受けてとある辺境のコロニーに潜入したガンダムパイロットたちと、そのコロニーに隠されたある秘密の物語。あとがきによれば、TVシリーズとはパラレル的な位置で展開された話とのこと。主役は副題から分かる人には分かるようにデュオ・マックスウェルですが、他のパイロット4人も出てきます。でも、リリーナやゼクス、トレーズといった他の主要人物は出てきません。
 本放送をリアルタイムで見ていたとはいえさすがに細かい設定等をすっかり忘れ去ってしまっていたのですが、読んでるうちにだんだん思い出してきたのでその辺は特に問題なく読めました。全く知らない人にもなんとなくは分かるように書かれている、と思います。多分。
 で、感想ですが……読後、なんとも重苦しい気分になってしまう話でした。「いないはずの住人」に対するコロニーの住人たちの態度はもちろん、登場する「女」たちそれぞれの独善がなんとも嫌ーな感じ。この人、「運タロ」では特にそれが顕著だったと思うのですが、ねっとりした感情の描写が結構上手いのですよね……おかげで読んでてちょっと疲れました。面白かったけど。

 結局、バッドエンドのような形で終わってしまったこの事件ですが(よく考えなくても、誰一人として報われてないよなーこれ)、最後のデュオの言葉に少しだけ救われたような気もします。気がするだけかもしれませんが。

 1/23 『ザ・サードVII 死すべき神々の荒野(ゲヘナ) (下)』[星野亮/富士見ファンタジア文庫] →【bk1

 文明崩壊後の惑星を舞台に、何でも屋の少女・火乃香と彼女を取り巻く人々が織り成す物語「ザ・サード」、長編第7幕後編。

 話そのものはそれなりに面白かったと思うわりに満足感があんまりないのは、おそらくお気に入りの浄眼機が登場しなかったからでしょう。BBも出番無かったしなぁ……(遠い目) 思いっきり私情に走った呟きはさておき、パイフウの過去に密接に関わる「ハデス」との(一応の?)決着編。もう少しパイフウがメインで話が進むのかと思いきや、やっぱり火乃香が大活躍だったのはまぁご愛嬌という感じ? 戦闘場面が多かった今巻ですが、「初心に戻った」火乃香とロウエンの対決は好印象が残りました。あと、パイフウが自分の真情を吐露する場面とか。その他はまぁ、いつもどおり。これまで散々引っ張ってきたハデスの謎に関しては、正直、「え、そんなオチで済ますの?」と思いましたけど。それから、パイフウがスカーレットに嬲られてる場面はちょっとばかり「いいのか?」と思いましたが、まぁ某シリーズを思えばこれぐらいかわいいものだし良いのでしょう。

 さて、次巻以降はどんな展開になるのか。そろそろ風呂敷畳み始めて欲しいなぁと思いつつ、気長に発売を待ちたいと思います。

 1/24 『吉永さん家のガーゴイル 6』[田口仙年堂/ファミ通文庫] →【bk1

 ご町内ほのぼの+微妙に錬金術(?)なコメディ第6巻。今回は吉永さん家の長男・和己君を中心に、ひょんなことから関わることになった新入生歓迎のための演劇と、その台本に絡んだ過去の事件とが描かれてます。

 ……なんか、個人的に今回の話は微妙な感じでした。けして面白くなかったわけではなく、いつもどおり安全牌というか良作に仕上がっているとは思うのですが。うーむ、和己の学校が舞台ということで、御色町のいつもの面々の出番が少なかったのが引っかかってるのかなぁ。それとも、最後に8年前の事件のことを説明したのが心情的に納得できないのか。
 まぁ、そんな微妙な引っ掛かりを横に置いておけば、今回もいつもどおり楽しめました。これまで双葉ちゃんの強烈な個性に押され気味だった和己が、8年前の事件を追うことになるのですが。解決に至るまでの行動で、和己の優しさと芯の強さが読者にしっかり伝わってくるのがいいですね。それから、事件が終わったあと、ガー君が犯人に対して言った言葉がまた良かったです。話に直接関係がない部分では、夜具先生に引き続き、内新先生が登場……他にも同じ系統の名前の人、いらっしゃるのでしょうか(笑)

 次巻は春以降ということで。また楽しみに待ちたいと思います。

 1/25 『カエルと殿下と森の魔女 緑竜亭繁盛記』[橘柑子/ファミ通文庫] →【bk1

「闇の森」と呼ばれる原初の樹海のほとりに店を構える酒場兼旅籠の「緑竜亭」。闇の森の住人たちも常連になっているこの店を切り盛りするのは、主人の一人娘・リュン。「戦う看板娘」というありがたくない二つ名までつけられた彼女は、毎日毎日、寡黙な父親の世話に常連客同士の喧嘩の仲裁(?)にと大忙し。そんなある日、店を訪れた一人の騎士。森に住む雨の沼地の魔女に用があるという彼の目的は?

 ファミ通の新人さんの作品。割と評判良さそうな感じだったので、購入してみました。

 『スレイヤーズ』のリナ・インバースを思わせる(アレよりは常識人だけど)ヒロイン・リュンをはじめ、不死人のアンバーと獣人のブラック、穴小人のミゼン爺など、緑竜亭のメンバーはある意味お約束なキャラ配置。そこに今回のトラブルの発端になる夢見がちな王子様も加わっての、スタンダードなどたばたコメディ劇。新人さんながら、全体的に大きな破綻もなく手堅くしっかりまとまってるし、普通に面白かったです。ただ、後半のまとめ方がちょっと強引というか、急ぎすぎた感があり。特に、最終的な決着が見届けられなかったのが残念でした。

 とにかく普通に面白かったので、次回作にも期待したいと思います。

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