『アレクシオン・サーガ 〈橋の都市〉にて』[五代ゆう/HJ文庫]

 異貌と聡明さゆえに故郷を旅立った青年と、彼の伴侶と名乗る魔術師の少女。彼らの旅路とその前に待ち受ける運命を描く正統派ファンタジー第2巻。

 今回は、旅の途中で立ち寄った都市で陰謀劇に巻き込まれながらも、迫る悲劇を回避するために奮闘する、というのが大雑把な内容。1巻同様清々しいほど王道な展開ですが、設定と物語の歯車が噛み合ってきたのか全体的に1巻よりも面白く感じられました。今回の話に深く関わってきた少年フォルティスや現世に残っていた古の民・老シレノスなど、脇を固める面々も良かったし。また、アレクが知らず背負っている宿命やヘロディアの縁、遠い過去から続く因縁など、物語の根幹に関わると思しき事柄も断片的に語られていて、それもまた興味深かったです。

 素直に物語を楽しんだ後に目を通したあとがきに、ある意味ものすごく不安を誘うことが書いてありましたが、まぁなんだかんだでこの人ならきっと大丈夫だと適当に楽観しつつ。「起」の部分が終わるという次巻を楽しみに待ちたいと思います。

作品名 : アレクシオン・サーガ 〈橋の都市〉にて
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著者名 : 五代ゆう
出版社 : HJ文庫(ホビージャパン)
ISBN  : 978-4-8942-5621-7
発行日 : 2007/11/1

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