『煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国に行けない』[貴子潤一郎/富士見ファンタジア文庫]

 人類と魔族の「扉」を巡る攻防を描く「煉獄のエスクード」、今回は初の短編集。本編で出番の少ないレイニーの登場率が高めになってます。

 各作品とも、相変わらず奇をてらったものはなくオーソドックスな作りながら普通に面白い、という感想。やや異色なのは最終話の「本日快晴」。作品世界から浮いてるということもなくむしろちゃんと馴染んでいるものの、それでも他の作品に比べるとハードボイルド色の強く出ている作品で。それもそのはず、あとがきによれば、もともと「探偵真木」用に用意されていたプロットをエスクード用に作り直した作品だったとのこと。エスクード版のこの話も良かったですが、元のプロットではどんな話だったのか、そちらも是非読んでみたいなーと思いました。あと気に入ったのは、表題作にもなっている「だけど綺麗なものは天国に行けない」。ネタそのものは序盤で見当がつきましたが、それでも最後が切なかった……。

 次巻は長編4巻になるとのこと。一体どんな展開が待っているのか、楽しみです。

作品名 : 煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国に行けない
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著者名 : 貴子潤一郎
出版社 : 富士見ファンタジア文庫(富士見書房)
ISBN  : 978-4-8291-1869-6
発行日 : 2006/10

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