『おかえりの神様』[鈴森丹子/メディアワークス文庫]

人の世を気ままに放浪している根無し草の山の神(外見は狸)と川の神(外見はビーバー)。しばらくぶりに東京のとある街角で再会した二柱の神様が、暇なら手伝ってくれと縁結びの神様に頼まれて縁結びに一肌脱ぐ、というお話。

神様、と言っても神通力を使って問題を解決してくれるわけではなく、気ままに振る舞う神様たちとそれぞれに縁を持った男女4人が、彼らと話をするうちに自分を省みたり一歩踏み出したりする、という展開。力強さや威厳はないけれど、そこにいるだけで気が休まって不思議と心強くなる、愛らしくて憎めない神様が良い感じでした。もふもふは正義。
人間たちの恋模様は、ちょっと関係狭いな?と思わなくもなかったですが、まあこれはこれで。4話目主役の布袋さんは、好き嫌い別れそうだなあと思った。

読んでてほのぼのするというかにこにこしてしまうというか、とにかく和む話でした。続編が出るといいなあと思ってたらつい先日発売されたのはちょっと嬉しかったです。

作品名 : おかえりの神様
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著者名 : 鈴森丹子
出版社 : メディアワークス文庫(KADOKAWA)
ISBN  : 978-4-04-892189-3
発行日 : 2016/6/25

Twenty Seventeenあれこれカスタマイズ中

長く自作テーマを使ってきたんですが、最近になってなんとなーく新しいテーマを使ってみたくなってきたので、公式で配布されている「Twenty Seventeen」をちまちま調整してみてます。
ある程度思いどおりにはなってきたような気がしなくもないので、そのうち見切り発車で切り替えるかもしれない。

『怪奇編集部『トワイライト』』[瀬川貴次/集英社オレンジ文庫]

数多くの怪異が絡んだ作品を書かれている作者氏の新作。今回は、大学の先輩の紹介でUMAや怪奇現象を扱う雑誌の編集部でアルバイトをすることになった大学生・駿(実家は神社で人並み以上?の霊感持ち)が遭遇する出来事を描いた短編集。

読んでいて、以前に別名義で何冊か出されていた短編集を思い出しました。以前の短編集で、日常に紛れ込んだ怪異や異物を普通に受け入れている人々やその状況を俯瞰して見たシュールさというかなんとも言えないユーモラスさが気に入っていたのですが、今作はその雰囲気に近い日常系ミステリならぬ日常系ホラーというか。笑える部分もありひやっとする部分もあり、気軽に読めて楽しかったです。個人的には1話目の女性霊の話と3話目の開運グッズお試しの話が好き。

あとがきを読んだ感じでは、シリーズ化されるのかな? 駿や他の登場人物の設定掘り下げもできそうですし、楽しみにしています。

作品名 : 怪奇編集部『トワイライト』
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著者名 : 瀬川貴次
出版社 : 集英社オレンジ文庫(集英社)
ISBN  : 978-4-08-680112-6
発行日 : 2016/12/16

『テスタメントシュピーゲル3(上)』[冲方丁/角川スニーカー文庫]

近未来の世界、テロの脅威に晒されている都市・ミリオポリスで戦う少女たちの物語、「テスタメントシュピーゲル」、最終幕の前編。

ちょっと駆け足展開と思うところもありましたが、それも含めて2巻終盤で復活した涼月が、復活した勢いそのままに物語を牽引していったような、そんな印象の1冊でした。彼女たちを取り巻く状況が困難で厳しいことはなにも変わっていないのに、ここに至るまでのように絶望的だ、とはちっとも思わなかったのが面白かったですね。
登場人物的には我らがMPB小隊長・涼月はやはり格好良いなあと惚れ惚れする一方、作中、「何でもかんでも殴って解決する」と評されてるのは的確すぎて笑いました。で、そんな涼月の存在が正しく影響している陽炎と夕霧、そして乙の場面はどんなに追い込まれていても逆転を信じられたし、実際に反撃が成ればテンションが上がりました。また、少し立ち位置の変わった雛はどうなるのかと思っていたら、ここで「先輩」たちと一緒に行動することになるとは……ますます某所就職コースが現実味を帯びてきたような。鳳については下巻での復活を楽しみにしてます、とだけ。あと、特甲猟兵たちにも(それが彼らにとって幸せなことかはさておき)光が届きそうな展開なのもちょっと嬉しかったりする。
敵側に関しては、未だに正体が明かされないムニンとサイクロプスの正体が気になるところ。普通に読んでいるとこのふたりかなーと思う人物は配されているんですが、ひっかけの可能性もあるしなあ。まあ、種明かしを楽しみにしておきます。あ、シャーリーンにはものすごく「ざまあみろ!」と言いたくなりました(笑)

様々な因縁の絡み合ったこの大事件がどんな結末を迎えるのか。少女たちはどんな未来に進むのか。3月発売予定の下巻がとても楽しみです。

作品名 : テスタメントシュピーゲル3(上)
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著者名 : 冲方丁
出版社 : 角川スニーカー文庫(KADOKAWA)
ISBN  : 978-4-04-472912-7
発行日 : 2016/12/28

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2016年下期」に投票してみる。

一時期ほどは読んでないんですが、まあ賑やかしということで、数年ぶりにいちせさん主宰の「好きなライトノベルを投票しよう!! 2016年下期」に投票してみます。
時間の都合で投票コードのみ。あとで気が向いたら一言感想追加する、かも。

『天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと』(小川一水/ハヤカワ文庫JA)【16下期ラノベ投票/9784150312312】
『マルドゥック・アノニマス 2』(冲方丁/ハヤカワ文庫JA)【16下期ラノベ投票/9784150312459】
『血と霧 2 無名の英雄』(多崎礼/ハヤカワ文庫JA)【16下期ラノベ投票/9784150312374】
『薬屋のひとりごと(6)』(日向夏/ヒーロー文庫)【16下期ラノベ投票/9784074207886】
『ある小説家をめぐる一冊』(栗原ちひろ/富士見L文庫)【16下期ラノベ投票/9784040721187】
『僕たちは同じひとつの夢を見る』(縞田理理/集英社オレンジ文庫)【16下期ラノベ投票/9784086801096】
『エースナンバー 雲は湧き、光あふれて』(須賀しのぶ/集英社オレンジ文庫)【16下期ラノベ投票/9784086800921】