2011.12.31
2011年・私的お気に入りの本。
昨年に引き続きペースダウン中ですが、まぁ、年末恒例行事ということで。順不同。
なお、今回はライトノベルも一般小説もごちゃまぜ。前提条件は今年発売されて読んだ本、というだけで、再読でも気にせず選びました。(今年は個人的に復刊組が強すぎたんです……)
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2011.12.31
昨年に引き続きペースダウン中ですが、まぁ、年末恒例行事ということで。順不同。
なお、今回はライトノベルも一般小説もごちゃまぜ。前提条件は今年発売されて読んだ本、というだけで、再読でも気にせず選びました。(今年は個人的に復刊組が強すぎたんです……)
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地母神とも邪神ともされるザカリア女神の僕、神鳥リシク。その翼から生まれたという伝承が残るテナリシカ大陸の西方に位置する大帝国・ルトヴィアの辺鄙な山村で、猟師の娘として暮らしていた少女カリエ。彼女の平凡な生活はしかし、ある日一変する。突然現れた男に攫われたカリエは、病に侵された皇子の身代わりとして過酷な訓練を受けたうえで、次期皇帝候補として選帝の地へと送られることになり――
かつてコバルト文庫から発売されていた架空大河歴史ファンタジー「流血女神伝」(全27巻)。その序章というか開幕編「帝国の娘」が、この度角川文庫から新装版で発売されました。そういや、私がこのシリーズの感想書きだしたのって「砂の覇王」中盤からだったなぁと思い出したついでに、簡単に感想を書いてみる。
再読して真っ先に思ったのは、カリエって芯の部分は最後まであんまり変わってなかったんだなーという。どんな目にあっても生き延びてやるっ!という、その信念というかなんというか、とにかく齢14歳にして並はずれて逞しい主人公だな……と今更ながらにしみじみ。まぁ、これぐらい逞しく(良い意味で)大雑把な性格でなかったらこの先も続く女神の試練には打ち勝てなかったでしょうけどねぇ。
あとは、このあたりはザカール人及びザカリア女神に絡むファンタジー要素もあんまり表に出てなかったんだよなぁとか、描かれる皇子宮の日々にほろりとなったりとか、ミュカの成長と例の場面に分かっていてもうわああんとなったりとか、イレシオンの場面ではあああ、となったりとか。
下巻の加筆修正部分が新鮮に読めたのは勿論ですが、大筋も何度目かの再読で内容が分かっていてもやはり面白かった。そういや修正部分でミュカがラクリゼの姿を目撃しているのは、のちに彼が……となることへの布石なのかな、とちょっと思った。
「帝国の娘」以降の新装版はまだ未定のようですが、少女小説の枠内ではブレーキの必要だった描写も上限が広がってあれこれできると思うし、続くと良いなぁ。なにより、これが続いて次世代編に繋がっていくととても嬉しい。
作品名 : 帝国の娘(上)【amazon
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bk1】 / 帝国の娘(下)【amazon
・
bk1】
著者名 : 須賀しのぶ
出版社 : 角川書店(角川文庫)
ISBN : 978-4-04-394485-9 / 978-4-04-394484-2
発行年月 : 2011.12
2011.12.24
謎の美女・金星の「婿候補」として、一寸先は闇どころか何が起きるか分からない列車に乗り込み、なりゆきから一緒に行動することになった3人組と彼らと縁付いた人々の冒険、第5巻。
お話的には、そろそろ折り返し地点なのかなーという印象。前巻に引き続き、金星特急内部だけではなく、乗り遅れて追いかけてる錆丸と護衛の三月・夏草、記者のミヤザキに同行(というか利用というか・笑)して錆丸を追う実兄の伊織と暁玲、アルベルトの依頼で言語学者ハハリ氏の後継者たる少年とともに合流を目指す雷鳥・無名、そして、金星によってどこかもわからない場所に集められた少女たち……と、様々な場所で話は展開していくことになりますが、それに伴い純国普の目的も見えてきて、この点がどう決着するのかも気になるところ。
あとはまぁ、書き下ろしの夏草の過去話が……! 本編でも月氏の面々が大活躍で、今回は月氏祭りだなっ!とテンションあがりまくりました。砂鉄とユースタスはもはや鉄板なのですが、ちょっとだけ顔を出したユースタスの元親友が普通に下種なことしてくれやがったおかげで微妙なことに。彗星のほうも、ユースタスが実は女性で、砂鉄も既に恋に落ちているなんて知ったら……どうでるか予想できなくて怖い怖い。錆丸は実に良い主人公に成長中。最後の三月と夏草とのやりとりが実によかった。
さて次巻ではどこまで、どんな風に話が進むのか。雑誌刊行を追いかけてはおりますが、予告されてる書き下ろしの内容も含めて非常に楽しみです。
作品名 : 金星特急5【amazon
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bk1】
著者名 : 嬉野君
出版社 : 新書館(新書館ウィングス文庫)
ISBN : 978-4-403-54177-3
発行年月 : 2011.12
2011.12.06
タイトルと表紙イラストに「ハーレムものなんだろうか?」と思いつつ、作者の人が作者の人だから単なるハーレムものじゃないだろうと判断して購入してみた一冊。結果として、判断に間違いはなかった。
大財閥・遠々原の創始者に養子として引き取られた主人公が、ある日突然花嫁候補だという5人の少女と同居することになり……という冒頭で、ここだけ見れば普通のハーレムものなんですが。実はこの花嫁候補たちは遠々原――ひいては主人公を破滅させてやりたいと思うほど憎んでる。ただ、一人だけは主人公を愛している。主人公に選ばれた花嫁候補は、遠々原家を自由にする権利を得る――という、人生のかかったゲームの幕開けだった、という話。
この主人公がほどよく人でなしというか。花嫁候補が迫ってきても、それに流されず状況やらなにやらを判断していく姿は冷静を通り越して冷徹にすら見えなくもないのですが、根っこの部分で人情を否定しきっていないんですよね。そんなこんなで、そうできる余裕があったとはいえ、今回「後味が悪いじゃないか」と彼が選んだ行動はよいものだったと思いますよ、うん。
また、花嫁候補たちも、目的を達成するために私情を殺して主人公に気に入られなければいけないわけで……普通ならはいはいハーレムなラブコメね、と思うやりとりもそのまま受けとれずうすら寒く感じるという。ある意味、第三者的立ち位置にいる主人公の幼馴染みにして共犯者のメイドとのやり取りのほうがよほど心なごむかも。
ゲームはひとつ状況が進展したとはいえ、まだこれから。主人公の目的もまだぼんやりとしか見えてないし、続きが出るといいなーと思います。
作品名 : 修羅場な俺と乙女禁猟区 【amazon
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bk1】
著者名 : 田代裕彦
出版社 : エンターブレイン(ファミ通文庫)
ISBN : 978-4-04-727614-7
発行年月 : 2011.11