『Fate/strange Fake(1~4)』[成田良悟/電撃文庫]

数年前のTYPE-MOONエイプリルフール企画に端を発したFateシリーズスピンオフ作品。Fate本編と「同じ条件で同じ結末を迎えていながら完全に違う世界」で、アメリカの地方都市・スノーフィールドを舞台にした聖杯戦争の物語です。ちなみに、1巻発売当初は全5巻の予定だったらしいですが、4巻あとがきによればもう数巻続くことが確定したようです(風呂敷を広げまくる成田氏だけに、読者の大半は1巻時点で5巻は無理だろうと判断していたんじゃないかと思いますが)

話としては、成田氏お得意の群像劇。多数のマスターとサーヴァント、幾つかの陣営の目的や思惑が入り乱れて話が進んでいきます。悪方面にぶっちぎってるのも含めて誰もが「主人公」クラスの個性的な面々で、派手なバトルシーンや情報を駆使した駆け引き、キャラ同士の交流等、どの場面に切り替わっても面白いと感じます。ちなみに、この作品での個人的なひいきは、エルメロイⅡ世の弟子のひとり、「天恵の忌み子」フラット君。魔術師として突出した才能と相反する性格が魅力の楽しいキャラだと思っていたら、4巻でなにやら思わせぶりな話が出てきたおかげで設定的にも興味をひかれる存在に……。彼の物語は果たしてFakeの中で完結するのか、また別のスピンオフとなっていくのか、色んな意味で気になります。
あと、Fate本編に留まらず派生作品やTYPE-MOON全作品から小ネタを拾ってきているので、作品を知っていればいるほどニヤリとできます。リアルタイムに展開されてるFGOが絡んだネタもありましてね……4巻ラストの某キャラの某台詞に、FGO7章をプレイした人は「あれはあんたのせいかー!」とツッコミ入れたんじゃないかな、と思っています(少なくとも私はツッコミ入れた)

4巻現在、話がどう収束していくのかまるで見当がつかず、これからの展開に期待が募るばかりです。刊行ペースがもう少し上がれば嬉しいんだけど、年2冊縛りがあるらしいからなあ……

作品名 : Fate/strange Fake(4)
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著者名 : 成田良悟
出版社 : 電撃文庫(KADOKAWA)
ISBN  : 978-4-04-892756-7
発行日 : 2017/4/8

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