古都・甘味処巡り覚書(その十一)。

ぼちぼち栗の出回る季節になったので、栗のお菓子を食べよう企画を発動してみる。
まず、某季節限定スイーツ事件の影響で栗きんとん食べたいーという心境になっていたので、時期的にちょっと早いかもと思いつつ駄目もとで「嘯月」さんに電話。
栗きんとんはまだ早いですかねーと聞いてみたところ、思いがけず「1~2時間程度で食べてくれはるんやったら大丈夫ですけど……」というお返事が頂けたので、食べます食べますむしろすぐ食べますとばかりに勢い込んで注文した。
もともとこちらのお店の栗きんとん(というより生菓子全般)は鮮度が命!なので、商品を受け取った後は大急ぎだった。

「嘯月」栗きんとん

こちらの栗きんとんは、粉にした栗と白餡を合わせたそぼろのみで作られています。中にこし餡等も入っていません。直球勝負です。
そういえば、「形が茶巾じゃないよ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、京都では茶巾形のほうが珍しいような印象があるかなぁ。単に、私が行くお店で茶巾を「きんとん」と銘打ってるものを見かけないだけかもしれませんが。むしろ茶巾形と言われたら、祖母が好きだった影響でまず栗の子を連想するものなー私。……まぁそんな雑感はさておいて。

雰囲気出すために購入した御菓子楊枝でやわらかいきんとんを二等分し、まずひとつめをぱくり。
口にした瞬間、まるで自然の栗の風味をそのまま閉じ込めたかのようで、しかし、それだけではこの味になり得ないという、素朴で上品で豊かな甘みがふわりと広がります。
風味を届けると同時に、そのまま舌の上で溶けていくようなそぼろのなめらかさ・瑞々しさがまたなんとも言えない。
ゆっくり堪能するつもりが、瞬く間にみっつとも平らげてしまいました。まさに絶品、まさに別格としかいいようのない味です。

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