2008.09.15

『東洋文庫ガイドブック』[平凡社東洋文庫編集部/平凡社]

さまざまな時代、さまざまな地域、さまざまなジャンルを含むこの叢林は、遠目には散策に向かないように見えますが、ちょっと近づいてみると、分け入って多彩な果実をもぎとり味わえる、いくつもの道筋を見つけることができます。本書は、各分野の練達の読み手にそうした道筋の地図を例示してもらう案内記です。  ――「はじめに」(p.7)

 「読書の夏」、リスト消化12作品目。大学などでアジア大陸関係を専攻したなら、一度はお世話になったことがあるんじゃなかろうかという「古典の宝庫」東洋文庫。そこに収められている数多の書籍の中から、12人の研究者がそれぞれの専門分野でここは押さえておきなさいという書を選んで紹介しているガイドブックでもあり、愛読者が思い入れのある本や単にオススメな本を語ったエッセイ集のようでもあり。(ちなみに、第2巻も発売されてます) いろんな意味で、麻薬のような本。

 もともとの企画の時点でそういうコンセプトだったのか、堅苦しさはほとんど感じられず、諸先生方が自由に楽しげにお気に入りの本について語っているという雰囲気に、本来守備範囲外の本でも、どんな本なんだろうかと興味を揺り動かされてしまいます。あと、併載のページ数にして113ページほどに及ぶ書籍目録(700冊分)。これにざーっと目を通しているだけでも、いろいろと妄想……もとい、想像をかきたてられて陶然としてきます。で、陶酔状態に陥ってついぽちっと購入した本が何冊あることか……いや、別に後悔はしてないんですが。期待に違わず面白い本が大多数なので。でもやっぱり、財政に響くんですよねーお値段的に(なんとなく遠い目)

作品名 : 東洋文庫ガイドブック 【amazon
著者名 : 平凡社東洋文庫編集部・編
出版社 : 平凡社
ISBN : 978-4-582-83713-1
発行年月 : 2002.4

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