『死が二人を分かつまで 3』[前田栄/新書館ウィングス文庫]

 強大な力を持つ吸血鬼と彼によって吸血鬼とされた青年の永遠の相克と、彼らに少なからず関わることになった人々の物語、第3巻。

 とりあえず読了後の正直な感想は、「ミカエラが最強すぎる……!」でした。いや、実際の戦力はゼロに等しい彼女ですが、精神的にはもうほとんど無敵というか。エリオットに対しても、動物的な本能から恐怖は覚えていてもあとからああいう評価になったり、なんというか超現実的。そんな彼女が大好きで、何かと尽くしている&格好いいところも見せているはずなのに相手にしてもらえないウォルフの姿はなんとも哀れで笑い……じゃなくて涙を誘います(微妙に空々しい口調)
 それ以外では、まさかのロジーヌ(コミック版で登場した女性)登場に吃驚。しかも、こういう形で使ってくるとは……。彼女の境遇やカールへの想いの深さは哀れを誘いますが、同時に恋に狂った人間の恐ろしさも見せつけてくれます。

 さて、少々意外な流れになりつつあるエリオットとカールの永遠に続くかと思われた戦い。果たして彼らの戦いの結末はどうなるのか等、数々の謎を抱えて物語は終幕へと向かいます。……それにしても、個人的にはミカエラが懸案事項全部片付けたとしても、もう全然意外に思わないかもというこの心境は笑っていいものだろうか……。

作品名 : 死が二人を分かつまで 3
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著者名 : 前田栄
出版社 : 新書館ウィングス文庫(新書館)
ISBN  : 978-4-403-54122-3
発行日 : 2007/12/10

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