『身代わり伯爵の挑戦』[清家未森/角川ビーンズ文庫]

 庶民派少女ミレーユと、おかしな連中たちの繰り広げる王道ラブコメ、第3巻。

 これまで同様のベタ&お約束展開で、とても面白かったです。特に今回は、天然バカップル(片方は自覚なし)のいちゃいちゃぶりもさることながら、セシリア王女の出番大幅増&魅力が堪能できたのが良かったです。その他、おちゃらけているようで決めるところは決める双子の兄やら娘溺愛暴走根暗パパ&筋肉大好き男前ママ、着ぐるみ王子や後宮建造計画中の王太子妃など、濃いキャラたちが繰り広げる騒動がなんとも楽しい。
 一方、シリアス面。セシリア王女の抱える事情はそうくるのかーという感じ。同時にリヒャルトの背景が明らかになりつつあり……思わぬ血縁関係にはちょっと驚きました。とりあえず、権力のある家に生まれると何かと大変だよなーとしみじみ。

 さて、まだ謎も残ってますがいくつかの伏線が回収され、このあたりの事情が今後どういう風に話に絡んでくるのか。普通に続きが気になるところ。勿論、ラブ方面の進展も楽しみにしています。

作品名 : 身代わり伯爵の挑戦
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著者名 : 清家未森
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-452403-6
発行日 : 2007/12/1

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