『BLACK BLOOD BROTHERS 8 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ 宣戦恋歌-』[あざの耕平/富士見ファンタジア文庫]

 吸血鬼と人間の共存地帯『特区』と、そこに住まう吸血鬼と人間たちの物語、「BBB」シリーズ長編第8巻にして第3部開幕編。

 内容を一言で言ってしまえば、前巻で九龍の血統に出し抜かれ、特区を奪われたミミコたちが本格的に反撃態勢に移るまでの話、というところ。なので、これまでの積み重ねから展開される物語は十分面白かったものの、やはり次以降への溜めの巻という印象が強かったです。
 登場人物たちの動向に関しては、何よりもまず、それぞれの想いを胸にそれぞれの戦いを続ける姿に声援を送りたくなってしまいますね。中でもミミコとジローはとにかく頑張れ、という展開で。それだけに、それぞれに悩んだりしていたこの2人とコタロウの終盤での思わぬ「再会」、そしてようやく本来の自分を取り戻したミミコの演説に至るまでの描写がより印象深く感じられました。あと、セイに関してはまさかそうくると思ってなかったので思わず爆笑。

 さて、あとがきによればこれからいよいよ収束に向かっていくこの物語。多くの登場人物たちの選択あるいは決意が示されたこの先に、果たしてどのような波乱と結末が待っているのか。とにかく、続きが楽しみです。

作品名 : BLACK BLOOD BROTHERS 8 -ブラック・ブラッド・ブラザーズ 宣戦恋歌-
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著者名 : あざの耕平
出版社 : 富士見ファンタジア文庫(富士見書房)
ISBN  : 978-4-8291-1968-6
発行日 : 2007/10

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