『封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ2』[霜島ケイ/小学館ルルル文庫]

 長編伝奇シリーズ「封殺鬼」。若干14歳にして神島の当主となった少女・桐子をメインに据えた昭和編・「鵺子ドリ鳴イタ」第2巻。
 読了後の気分を一言で言うと、「年の差カップル万歳!」みたいな感じ(←いや、まだカップル成立してないから) いや真面目な話、これまでの経験から必要以上に強くあることを己に課しているような桐子に対し、萎縮するでもなく普通に話しかけ、さらに自分のペースに引き込んでしまえる志郎という人は本当に貴重だと思うし、なかなか良い組み合わせだと思いました。釣りの場面と、そこから繋がる終盤のやりとりには思わずニマニマ。
 他、今回は桐子が心揺れる場面が多かった印象。同時に、これまでどれだけ殺伐とした世界で生きていたんだこの娘は……と言いたくなってしまいましたが。中でもミキさんが倒れたあとは、心配や不安を容易に言葉にしない彼女なだけに、菓子入れに絡んだ行動が余計に切実なものに感じられました。
 そんなわけで桐子の内面や志郎の意外なほどの芯の強さなど、登場人物関連では読みどころが多かったですが、肝心の話のほうは進んだような進んでないような……新しい情報や謎は提示されたものの、まだまだ序盤戦といった趣。一応「鵺子ドリ鳴イタ」は3巻完結予定らしいですが、そうなると次巻のボリュームがたっぷりになるのか、はたまた素直に冊数が増えるのか。
 どちらにせよ、1巻に続きとんでもない場面で以下続くになっているので、できるだけ早く続きが読みたいなーと思います。

作品名 : 封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ2
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著者名 : 霜島ケイ
出版社 : 小学館ルルル文庫(小学館)
ISBN  : 978-4-09-452027-9
発行日 : 2007/10/2

“『封殺鬼 鵺子ドリ鳴イタ2』[霜島ケイ/小学館ルルル文庫]” への3件の返信

  1. ピンバック: 狭間の広場
  2. はじめまして。
    「鵺子ドリ鳴イタ」は1巻読み終わったばかり
    2巻は売ってなかった。これから出るものと(^^)
    3巻完結予定・・・待つのは嫌いだから短くて嬉しい
    封殺鬼は途中からだったけど出るたびに探すの苦労
    したもんだ

  3. はじめまして、コメントありがとうございます。

    >3巻完結予定・・・待つのは嫌いだから短くて嬉しい
    2巻を読む限りではもう数巻は続くような気がしなくもないですが(笑)
    しかし、そういう予定が立つぐらいですから、最後までの道筋はできていらっしゃるのでしょうし。その点は安心できると思ってます。

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