『オペラ・グローリア 讃えよ神なき栄光を』[栗原ちひろ/角川ビーンズ文庫]

 薬師のカナギと謎の詩人、元暗殺者の少女ミリアンの3人の旅路を綴ったシリーズ第6巻。

 フィナーレに向け、いよいよ最後の詰めに入ったという印象。内容は何を言ってもネタバレになりそうなので、それぞれの立ち位置と想いで、それぞれの動きを見せる登場人物たちについての感想のみを簡単に。
 とりあえず、カナギとソラはミリアンを待ちぼうけさせるんじゃないぞ、とだけ。ミリアンには、本当に彼女に課せられた戦いを「頑張って」欲しい。光魔法教会の幹部たちも勿論頑張れ。あと、バシュラールとシュナルがどういう結末を迎えるのかも気になるところ。で、割といっぱいいっぱいな登場人物が多かった中、思いがけない展開になったのがリュリュとデクストラ。この二人はこれで退場となるのかな。今までの分も、これから幸せになって欲しいと思います……が、そのためにはまず、いつもに増して瀕死のカナギに頑張ってもらわないといけないというのがなんだか不条理な気がしなくもない。

 終盤、ソラの口から語られたこの世界の真実は、さすがに予想もしてませんでした。言われてみれば確かに辻褄は合うのですけど、カナギが衝撃を受けるのも当然で。そのままソラの望みどおりの展開になってもおかしくなかったのですが……それでも、そこで踏みとどまれるカナギが素敵。あいかわらず瀕死なのになんでこんなに頼りがいがあるんだろうこの人。
 で、あんな場面で以下次幕とは。作者の人は鬼ですか。あとがきによれば最終巻は2月発売予定らしいですが、今からどんな結末が用意されているのか、楽しみで仕方がありません。いっそ、1月の短編集と同時発売してくれればいいのに(無茶言うな)

作品名 : オペラ・グローリア 讃えよ神なき栄光を
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著者名 : 栗原ちひろ
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-451406-8
発行日 : 2007/9/1

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