『王慧の鍵 -森の姫とユスタヴァ-』[たけうちりうと/B’s-LOG文庫]

 こちらもあらすじを読んで好みっぽかったので手を出してみた一冊。亡くなった国王の姪であるがため、後継者を巡る陰謀に巻き込まれることになった「森の姫」シルヴィの物語。

 非常に堅実なファンタジー、という印象。言葉遣いや格好のおかげでどう見ても少年にしか見えないシルヴィ。霧と狼に守られた森で魔術師の曾祖母と暮らしていたため世間に疎いところはあるものの、さっぱり素直・純朴な性格には好感を抱きます。シルヴィ以外にも、当面の敵と言えるフェネストラや、気高い女領主ティーア等、総じて女性陣の印象が強かったかな。男性陣は……まぁ次巻以降もうちょっと頑張ってくれれば。つーか、この巻だけでは一応味方兼護衛のはずの二人よりユスタヴァ(シルヴィに従う狼)やメリ(何故か勝手についてきた犬)やノルディラ(道中で借りた気性の荒い馬)のほうが頼もしく感じるのは何故なんだ……。

 一度は逃れたものの追っ手に追い詰められ、というところで……あれだけの出番でも十分その人間性が描かれていただけに、意外なほどの衝撃を受けました。きっと無事だと信じたいですが……。その安否も含めて、この先シルヴィの前にはどのような旅路が待ち構えているのか。まだまだ伏線や謎がちりばめられただけの状態ですが、それだけに続きが素直に楽しみ。

作品名 : 王慧の鍵 -森の姫とユスタヴァ
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著者名 : たけうちりうと
出版社 : ビーズログ文庫(エンターブレイン)
ISBN  : 978-4-7577-3678-8
発行日 : 2007/8/20

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