『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』[酒見賢一/文藝春秋]

 お馴染みの三国志を換骨奪胎し、一部ファンの間で話題を呼んだ(もしくは爆笑の渦を引き起こした)酒見流三国志第2巻。今回収録されているのは孔明出廬後から長坂坡の戦いまで。

 第1部から既に絶好調でしたが第弐部になっても相変わらず、作者氏は読者を笑い死にさせる気かというぐらい、全編ノリノリ&ツッコミ入りまくり。三国志知らない人が読んでも笑えるかどうかは分かりませんが、少なくとも私は腹筋が攣りかけるぐらい笑いました。それにしても、読んでいると基本的な話の筋は普通の三国志と大差ないはずなのに、何でこんなにわけが分からないアホな小説になってるんだろう……と不思議にもなってもきますな。
 今回の収録分。勿論我らが主役、なんだかんだで劉備に仕えることになった孔明もやってることはこれまでと変わりなくアレな感じで笑えるんですが、今回は脇役勢が強すぎた(笑) 劉備軍団は1巻に輪をかけて個性が強烈になってるし、(ほぼ)初登場組も「呉」繋がりで総員ヤのつく職業化してる孫呉の人たちとか人材オタクぶりをこれでもかというぐらい発揮してる曹操とかニートな司馬懿とか、普通そんな風に考えないだろうという方向で脚色されてて出てくるたびに大笑い。……そして、相変わらず不憫な諸葛均に大爆笑しつつ一応合掌。

 別文誌上で連載が始まった第参部の単行本化も、今から楽しみ(←気が早すぎ)

作品名 : 泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部
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著者名 : 酒見賢一
出版社 : 文藝春秋
ISBN  : 978-4-16-325120-2
発行日 : 2007/2

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