『スカーレット・クロス 月蝕の復活譚』[瑞山いつき/角川ビーンズ文庫]

 不良神父とその『聖なる下僕』となった吸血鬼の少女の物語、スカーレット・クロス本編9巻にして最終巻。

 クライマックス直前のはずの『背信の月露』はいまひとつ盛り上がりに欠ける印象だったのですが、さすがに最終巻の今回は盛り上がりましたねー。しかも、登場人物の大部分はそれぞれの想いを貫き通し、あるいは願いを叶え、おおよそ満足な結末を迎えるという大団円だったし。もっとも1名、やや気の毒な最期を迎えたキャラもいますが、あれも本人の望んだ形ではなかったにしろ希望は叶ってることになりそうですしねぇ。正直、ここまでのハッピーエンドを迎えるとは思ってなかったので、ちょっと意外で。力技だなぁと思う一方、まぁこういうのもたまには悪くないかとも思ったり。……それにしても、「王」の話はさらっと語られたくせに酷かったですな……

 ともあれ無事完結。短編集含めて全10巻、主従らぶ大好きな人間としてはなんだかんだ言いつつも楽しめるシリーズでした。次回作も楽しみにしております。

作品名 : スカーレット・クロス 月蝕の復活譚
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著者名 : 瑞山いつき
出版社 : 角川ビーンズ文庫(角川書店)
ISBN  : 978-4-04-449710-1
発行日 : 2006/12

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