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2006.11.17
『マルドゥック・ヴェロシティ2』[冲方丁/ハヤカワ文庫JA]
三週連続刊行中の「ヴェロシティ」、2巻目。
今回は、ひたひたと忍び寄る悲劇あるいは崩壊に向けての溜めの巻、といったところ。しかし、それでも強烈なインパクトを与えてくれるものはあるわけで。とりあえず、「スクランブル」で登場した変態5人組を軽く上回る変態軍団カトル・カールはいろんな意味で強烈でした。本当、あれは強烈としか言いようがない。
他、ボイルドと「運命の女」ナタリアとの交流も良い感じ。この時点でのボイルドは不安定さなどは随所で感じるものの、最終的にあそこまでの変貌を遂げるとはにわかに信じがたいものが。……原因となる出来事は、まぁ分かってるわけですし、最終巻で明らかにされる事柄ではあるのでしょうが、それでもどうしてそういうことになるんだろうと思ってしまいますね。
ああそれから、地味にバロットの兄が登場したりもしてます。ウフコックにとって最良の相棒となるバロットとは逆に、その兄は論評するのも避けたがるほど合いそうにないというのがなんとなく面白い。
溜めに溜めて、遂に始まった崩壊。果たして、最終巻ではどこまで崩壊が進むのか。楽しみなような怖いような。
作品名 : マルドゥック・ヴェロシティ2 【bk1】
著者名 : 冲方丁
出版社 : 早川書房(ハヤカワ文庫JA)
ISBN : 4-15-030870-5
発行年月 : 2006.11
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