『うれしの荘片恋ものがたり ひとつ、桜の下』[岩久勝昭/富士見ミステリー文庫]

 気が向いたので購入してみたのですが、この人って新人さんなのでしょうか? 公式サイトとか見てもその辺の情報は載ってないから、よく分からない。
 それはさておきこの作品。内容を要約すると、学生寮を舞台に繰り広げられる日常の謎系青春恋物語。一読した限りでは、ライトノベルのミステリ分野における、ポスト米澤穂信狙いか?という印象でした。もっともこの印象、「?」がついてるだけあってかなり微妙だったりするんですが。いや、あくまで個人的な感覚ではありますが、謎の部分があまり上手く作品に馴染んでないというか、全体的にわざとらしいとはまでは言わないけどそれでも「作った」感が拭い去れないというか……まぁ、こればかりは好みの問題でしょうけどねぇ。一方、青春恋愛モノとしてはまぁ普通かなーと。そんな感じ。
 富士ミスでは珍しくまともにミステリ「も」やろうとしてる作品っぽい(←何気に暴言)のは素直に評価。でも、今後も日常の謎方向で行くなら、そっち方面ももう少し力を入れて書いて欲しいなーとひっそり呟いておきます。

作品名 : うれしの荘片恋ものがたり ひとつ、桜の下
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著者名 : 岩久勝昭
出版社 : 富士見ミステリー文庫(富士見書房)
ISBN  : 978-4-8291-6354-2
発行日 : 2006/6/10

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