2006.06.03

『風の王国 朱玉翠華伝』[毛利志生子/集英社コバルト文庫]

 唐代、異民族に嫁いだ文成公主の人生をベースにした物語、7冊目。今回は雑誌コバルトに掲載された短編及びコミックをまとめた短編集。

 あ、さり気(?)に今後の翠蘭の運命ばらしてる。ということは、やはりそうなるまでも書くってことなんでしょうか。……時期的なものもありますが、次巻のタイトルを見るに本編もそろそろターニングポイントになるのかな。
 それはさておき今回の短編集。朱嬰と翠蘭の出会いから吐蕃へ旅立つまでの話や、輿入れ前の行儀見習いで翠蘭が後宮に入れられていた時の話、そして本編2巻に絡んだ話。個人的お気に入りは「花の名前」(翠蘭が後宮にいた時の話) 例の有名人が出てきただけで嬉しかったですが、その彼女の描写がなかなか良い感じで。本編で登場することはないでしょうが、彼女が成り上がる過程を見てみたい気がしました。あと、本編2巻後のエピソードを描いた「凍れる月を踏んで」はしみじみ切ない話で、展開は読めるんだけどそれでもラスト付近はちょっとじーんとしました。コミックは個人的にはなくても良かったけど、密かに期待しているカップリングを押してくれてる(と思う)ので、やっぱりこれはこれであってもいいか、とも思ったり(←手前勝手)

 さて、来月にも新刊が予定されているようですが、果たして史実展開に突入するのか。いろいろ期待しつつ待ちたいと思います。

【bk1】

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